昨今、梁を表しにした軸組工法が大流行です。
どの住宅会社も、この種のデザインを売り物にしております。
それは、主な顧客層が20才代から30才代という事に起因しているのかもしれません。
そこで問題になるのが、芯を持った天然材は自然乾燥による過程で、柱や梁に割れが発生するという事です。
この割れをなくす為に、機械的な強制乾燥方式が開発されています。
自然乾燥材か人工乾燥材かは、顧客の選択によりますが、人工乾燥をしますと、水分と共に、木材のもつ
油分や抗菌成分など、多くのものが排出されてしまう為、木材が本来持っている艶や香りが少なくなる
欠点があります。
私共は、折角、天然材を使用する事であれば、割れも木材が生きている証拠であり、風情のある姿だという
考え方をしております。
また、節や板目にいたっては、自然が造った芸術作品という考え方をしております。
天然材に囲まれた住まいは、健康の面からも、エコロジーの面からも、すばらしいものです。
(このブログは、榎戸正人氏のコラムの一部を引用させていただいております。)